中村桜洲『和歌山小5男児刺殺事件』

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プロフィール

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名前中村 桜洲(なかむら おうしゅう)
年齢22歳(2015年5月時点)
住所和歌山県紀の川市
職業無職
犯罪殺人
出所
予定
2031年出所予定
※懲役16年

家族

■父親
・地域の区長を務める・僧侶・和歌山県内の仏教系大学の教授(研究テーマは密教)
■母親
茶道と華道の教室を開き、民生委員も務める名士

和歌山小5男児刺殺事件

2015年2月5日午後4時15分頃、和歌山県紀の川市後田で小学5年生の男児(11歳)を刃物で頭や肩などを10ヶ所以上刺して殺害しました。

被害者の状況

左胸の傷は心臓を突き抜け、頭蓋骨は折れ、両腕にも多数の切り傷がありました。
全体の傷の数は、10ヶ所以上。
死因は、心臓を刺されたことによる失血死。(ほぼ即死とみられる)

証拠

中村の家から押収した刃物から被害者のDNA型が検出。(簡易鑑定では、血液反応がなく犯行後に刃物を洗浄した可能性あり)

中村が事件前からしていた奇行

・木刀・竹刀・角材・鉄パイプ・物干し竿などを家の庭で振り回す。
・近所をぶらぶらしながら木刀のようなものを振り回し、奇声を上げる。
・ナタのようなものを出し、近所の竹林で振り回して竹を切る。
・剣道のようなしぐさで通りがかりの住民を威嚇。

裁判

■刑事裁判

2017年3月、和歌山地裁(裁判員裁判)で懲役16年の判決(求刑:懲役25年)が下されました。
(被害者から襲われるのではないかという被害妄想を抱くようになった中村が、さらに妄想を肥大化させて殺害を決意したと認定。「統合失調症か妄想性障害による心神耗弱の状態だった」とし、責任能力は限定的だったと判断。)

2019年7月16日、大阪高裁(和田真裁判長)で懲役16年の判決が下されました。(確定)
(一審の責任能力がない結果を破棄し、「妄想があったとはいえ、殺害が違法だと理解できる程度の判断能力はあった」と完全責任能力を認めましたが量刑に変化はありませんでした。)

和歌山地裁
(裁判員裁判)
裁判大阪高裁
統合失調症
妄想性障害
精神鑑定自閉スペクトラム症
心身衰弱により限定的刑事責任能力心身衰弱により完全
16年量刑16年

■民事裁判
2018年3月、和歌山地裁が4440万円の賠償金支払い命令
※1円も支払っていない。親も支払いなし。(2024年12月時点)

時系列

■2025年2月5日
 午後4時15分頃

中村が和歌山県紀の川市後田の空き地で小学5年生の男児を刃物で殺害

■午後4時15分頃
被害者男児が血を流して倒れているのを近隣住民が発見し、通報。(被害者男児を刺したとみられる不審な男を目撃)

■2月6日
事件直後の目撃証言などから中村が捜査線上に浮上。

■2月7日
中村を殺人容疑で逮捕

■2015年2月23日
事件当時の責任能力を調べるために鑑定留置に入る(約3ヶ月間)

■2017年3月
和歌山地裁で懲役16年の判決(求刑:懲役25年)

■2019年7月16日
大阪高裁(和田真裁判長)で懲役16年の判決

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